企業の不祥事

これらの企業不正のなかには、経営者だけでなく監査法人、コンサルタントや金融機関等も関与していた疑いが持たれるものが多くあった。

そして2002年8月には、「ビッグファイブ」と呼ばれる世界5大会計事務所の1つ、アーサー・アンダーセンがエンロン事件を起因として事実上、廃業に追い込まれた。

その結果、世界で最も信頼されると考えられていた米国会計、監査、金融、コーポレート・ガバナンスについて、疑問が浮かび上がった。

しかし米国資本市場は、一連の企業不祥事によって判明した企業経営の問題に対して、迅速な対応をとった。

一方、日本では90年代にバブルが崩壊したあと、さまざまな企業不祥事が起こり、銀行は巨額の不良債権を抱えた。

そしてその処理のために公的資金が使われているにもかかわらず、誰も責任をとらない。そのため国民の企業不信が強くなり、経営者に対する批判の声が強くなっている。